EDU IMPRO ブログ

インプロジャパンが行っている教育分野でのインプロ活動をEDU担当、峰松佳代がレポートいたします。 https://www.improjapan.co.jp

2024年09月

舞台の上で即興で創る劇を、お客様に見てもらい、拍手をもらう。

8月の発表会を終えたキッズたちは、頼もしくなっていました。
たった2週間前の出来事でも、本人たちにとっては、すっかり過去のことで、
あまり覚えていないようでしたが(笑)

発表会明け最初のクラス。
自由に加え、創造と仲間への意識が高まっていました。
年長~小学5年生まで、異学年があっという間に一つになるのも感心します。
しかも、今回はキッズOBで中高生クラスの中1生が遊びに来てくれて、まるで家族のよう。

そして、なんと言っても、ホント、止まらないんです、彼らの発想!
彼らが考え込むのは、しりとりの時だけ(笑)
ひとりが何かを言えば、そこから膨らむストーリー。
「それぞれのアイデアは、次のアイデアを生むヒント」
彼らを見ているとそんなことを感じます。

海の洞窟には、魔女が地球を支配するためにつくり出した若返りの黄色い昆布があり、
魔女を騙す人たちとその間に地球を救う人たちに分かれて、地球を守るお話ができたり、
ひらがなカードをランダムに引いて作った「きれえぬく」という言葉は、
履くだけで宇宙に飛んでいける靴下を作っている会社で、その会社の物語も作りました。
この会社のお話は、なんと、一番年下の年長さんが社長を演じ、
商品説明をしているさまも堂に入っていました。

「劇をつくる」その体験の継続が、想像力の枠を広げ、
それが受容の器が深く広くなっていくことを、改めて感じました。


写真は、クラスの後に、今日のお話を絵に描くキッズたちです。
最近のルーティーンです。
絵を見ていると、彼らの頭の中には、こういう物語の世界が広がっていたのか!と教えられます。

次回はどんなお話ができるのか、またまた楽しみです!

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8月の最後、中高生クラスの発表会がありました。
コロナ禍の間に、小学生から中学生になり、高校生になったメンバーも。。。

小学生から続けてきた3名が挑戦した発表会には、
保護者の他、インプロジャパンのメンバー達や
既に社会人になった先輩たちも観に来てくれました。

今回は、ゲーム形式のインプロの他、
「It's」というスタイルを彼ら向けに少しアレンジして、
20分程の人間模様を描いた即興ドラマに挑戦しました。

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即興ドラマのお題は「風船」。

はじめに、それぞれが「風船」について語ります。

「風船。それは、子どもの時にもらうと嬉しいもの」
「風船。それは、どこまでも高く飛ぶもの」
「風船。それは、キラキラした場所で手に入るもの」

続いて、お話の舞台について語ります。

「ここは、山の上にある家です」
「そこには、子ども達が手を放して飛んできた風船がたくさんあります」
「そこには、ピエロが住んでいます」

そして、それぞれの役を自己紹介。

・タカヤ 小学2年生 
・ゆう  ピエロ 
・たなか 会社員 

もちろんここまでのこの語りも即興です。
そして、ここから、即興劇のスタートです。

タカヤが大好きなお母さんから買ってもらったお気に入りの風船が手から離れてしまい、
それを追っかけて行くところから物語は始まりました。

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タカヤが追いかけていくと、そこには、その風船を捕まえた大きなピエロがいました。
ピエロがタカヤに渡そうと思ったその瞬間、横から大きな鳥がそれを取っていってしまいます。
ピエロは、鳥に「それは彼の風船だから返してあげて欲しい。他の風船をたくさんあげるから」
と交渉し、小屋に連れて行きます。

一緒に着いて行ったタカヤはその風船の多さにびっくり!
そして、その中に、ふるーい風船を見つけます。
実は、その風船は、ピエロが10年以上前に遊園地で働いていた頃、
ある少年が風船を飛ばしてしまい、それを追いかけてきたところ、
山の上にいっぱい風船が飛んできていることを知り、以来、小屋で風船を預かっていたのでした。

その話を聞き、タカヤはピエロと一緒に、この風船の持ち主を探そうと提案。
ピエロも、その少年のことが気になっていたので、一緒に探しに行くことにしました。

場面変わって、都会のある会社。
遅刻や忘れ物が多いタナカは、いつもミスばかりで上司にも呆れられる始末。
ある日、仕事がうまくいかないタナカは、仕事をさぼって遊園地へ。

なんと、そのことが、偶然の再会を引き寄せました。
ピエロと再会したタナカは、ピエロが持つ風船に驚きます。
しかも、その風船。
タナカの手に触れた瞬間、タナカから離れず、どんどん大きく膨らみ、
タナカを押さえようとしたピエロと共に、どんどん上空へ!

それを見たタカヤは、小屋に戻り、たくさんの風船を持って、彼らを追いかけていきます。
上から自分達の住む世界を見て色々なことを思った3人は、
その後、ピエロの友達の鳥たちに手伝ってもらい、小屋に戻ることができました。

久々に子ども達と交流をしたピエロ。
子どもの頃の大切なものを取り戻したタナカ。
上空からはじめて高いところから世界を見たタカヤ。

3人は、今度は風船で小屋を浮かばせて、風船を探している人たちに届けてあげようと約束をし、
別れたのでした。

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劇が出来上がった後、また、改めて、「風船」について語ります。

「風船。それは、誰かと誰かを繋ぐもの」
「風船。それは、どこまでも高く人を飛ばすもの」
「風船。それは、大人も子ども心に帰れるもの」

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今、ここに生まれる「劇」の中に、生きる。
だからこそ、登場人物として、パフォーマーとして、
同じタイムラインで、心が動き、思考がアップデートしていきます。

ほんの20分。
劇中に生きたことで、物の見方が広がった彼らのインプロは、
観ているお客さまにも、何か考える時間をくれました。


自分と違う人物を生きる演劇。
自分が創る即興。

その二つを同時に行うインプロをお客様の前で体験した彼らは、また一つ逞しくなっていました。
中高生クラス発表会



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