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インプロジャパンが行っている教育分野でのインプロ活動をEDU担当、峰松佳代がレポートいたします。 https://www.improjapan.co.jp

2017年04月

ゴールデンウィーク初日、最初のクラスは中高生クラスでした。

人数がいつもより少なく、じっくり創る濃い時間となったようです。
終わった後には、「今日はテンションに任せず、丁寧に創ったなぁ~」と語る、ベテランプレイヤーのAちゃん。
他のメンバーも、お話がどれも深くて、面白かった~、と振り返っていました。

実は、今日、じっくり濃い作品が出来上がった鍵は、Aちゃんの凄まじいイエスアンド力でした。
他のメンバーが出すどんなアイデアも、必ず膨らませて返してしまう彼女の力には、本当に脱帽。
相手が出したアイデアをヒントに、瞬時に、シチュエーションをイメージすることが当たり前で、
体に染みついているのでしょうね。
つい、「A、本当にインプロうまいね~」と、心の声がこぼれてしまいました(笑)。

彼女のイエスアンドが、歴の浅いメンバー達にもいい気づきと影響を与え、
クラスの経過とともに、皆がどんどんと物語の世界を深める意識が強くなっていきました。

最後は、長めの即興でのシーンづくり。
中高生らしい、素敵なラブストーリーが生まれました。

タイトルは、「橋」。
まずは、どんな橋か、皆でスケッチ(描写)して、そこからお話がスタートしました。

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この橋は、日本と韓国を結ぶ橋。

実は、ここには、日本側と韓国側に恋のキューピット達がいて、
この橋を渡ると恋が叶うと言われていて、今、話題のスポットとなっている。

高いところは水上100メートルほど、低いところは深海までと高低差が激しく、
また、全面ガラス張りでできているので、海のところは、まるで水族館のよう。

連日、ここには、多くの若者達がデートにやってきていた。

日本の女子高生マリは、この橋のうわさを聞いて、彼氏の坂本君を誘ってこの橋にやってきた。
見習いキューピットのミッシェルは、この二人に矢を放つように、大天使様に言われていた。
しかしながら、矢を打つのが苦手なミッシェルは、なかなか打つことができなかった。

最初こそ、ウキウキしていた二人だったが、ミッシェルの行動が影響してか、
マリは、魚が見える珍しい光景に夢中になり、坂本君のことを忘れて、どんどん先を進んでしまい、
一方で、坂本君は、高低差の激しいところにあった巨大スライダーが楽しくなってしまい、
いつしか二人はバラバラに行動してしまう事になってしまった。

時同じくして、場所は韓国。
韓国の女子高生、キムヨンナは、マリ同様、この橋のうわさを聞き、彼氏を誘ったが、
彼は待ち合わせの場所にやってこなかった。
腹を立てたヨンナは、「新しくイケメンと出会ってやる!」と意気込み、一人で橋を渡ることにした。

しばらく進むと、そこには、スライダーを楽しむ日本人の若い男性が・・
「わ、イケメン!話しかけてみようかな」とヨンナは、実は、今流行りの多言語翻訳ガムを食べて、
彼に近づこうとした。

その時だった!
見習い天使のミッシェルが、やっと矢を放った!
しかし!!!!!
当たったのは、2人ではなく、、外の魚達!

「見て!!!魚達が、愛し合っているみたい!!」
その様子に驚いたヨンナは、思わず、そこにいた日本人の男性・坂本君に声を掛けた。
実は、魚が好きで生態などをよく知っていたヨンナは、その魚の様子が面白く、
魚のことをペラペラと話し始めた。
その様子を見た、坂本君は、魚のことを一生懸命話す彼女が愛くるしく思えてきた。

ミッシェルの矢は当たらなかったが、確実にヨンナと坂本君の間には恋が芽生えたのであった。

その様子を見た大天使様達。
ミッシェルがまさか誤ってしまったとは思わず、魚達に矢を当てたのも、計算のうちだと思い、
ミッシェルを褒めたたえ、褒美として強力な恋の矢を彼女に託した。

一方、その頃、坂本君と一緒に橋を渡ろうとしていたマリ。
気がつくと、韓国まで来ていた。
そこまでの道中の景色が素晴らしすぎて、そこに気を取られ、すっかり坂本君の存在を忘れてしまっていた。
「私、誰ときたんだっけ、、ま、いっか!折角、韓国来たんだし。あ、イケメン!」

そこには、マリ好みのイケメンが!
けれども、とても落ち込んでいる様子。
恐る恐る声を掛け、話を聞いてみると、実は彼女と橋を渡る約束をしていたが、
時間を間違えてしまい、その後、彼女と連絡が取れなくなってしまったのだと。
話を聞いてあげるうちに、マリはこの人に少しずつ心惹かれていった。
しかし、あと一歩の勇気が出ず、この気持ちを言葉にすることはできなかった。

その様子を見たミッシェル。
今度こそ!とばかりに、大天使様から託された強力な矢を放った。
すると、今度は、見事に命中!

「好きです!」
その瞬間、マリはその韓国イケメン男子に、告白をした。
もちろん、イケメンくんも、マリの気持ちに応えるだけの恋が芽生えていた。

こうして、今日もこの橋で、二組のカップルが誕生したのでした!

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躊躇することもなく、恥ずかしがることもなく、
即興で物語を創り、演じる彼ら達。

その根本には、お互いのアイデアを膨らませていくキャッチボールがしっかりしていたからでしょう。

新学期が始まり、進級・進学をしたメンバー達。
何もない舞台に、即興で関わり合うことで、少しずつ物語が生んでいける彼らには、
新しい学校生活でも、コミュニケーションを楽しんで、自分達の物語を創ってもらえたらなと思います。

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次回の中高生クラスは、5月7日(日)14:00~16:00 ゴールデンウィーク最終日です!
http://www.improjapan.co.jp/2017/03/21/youth/

さくら

4月に入り、進学・進級の時期。
今週は、各地で入学式が行われていますね。

インプロジャパンでも、高校に進学したメンバー達がいます。
そして、この春、彼らの強い要望により、「中高生クラス」がスタートします!

思えば、キッズクラスのメンバー達が、
「中学生クラスを作って欲しい!」と言ってくれたのが、3年前。
この3年間、インプロで遊ぶことが楽しいというだけなく、
即興で一つの作品を創り上げる面白さも知ったメンバー達。
遊ぶだけでなく、よりクォリティ高い作品を自分達から求めるようになっていきました。

どう働きかけたらいいか、どんな表現が必要か、どうしたらもっと面白くなるのか、、、
主体的に考え、瞬間瞬間にひるむことなく、飛び込んできます。
だからでしょう。
彼らが生み出した即興作品は、数え切れないほどありますが、一つとして、似たような作品はありません。
「今」その瞬間のひらめきを大切に、常に新しい世界を創ることへ恐れず飛び込んでいるのです。
「お互いがやりたいことを躊躇せずに受け入れる。出てきたアイデアは絶対に使う。
そうすれば、必ず面白い作品になる!」
という受け入れ合う実体験が、彼らの力を引き出し、オリジナリティ溢れる世界を常に生み出しているのでしょう。

そして、今や、彼らのインプロは、ただの子ども達の遊びではなく、
見ている観客の心も動かすれっきとしたエンターテイメントと言っても過言ではないと思います。
発表会でも、保護者や関係者だけでなく、彼らを知らない人達をも楽しませてくれるのですから。


振り返れば、始めた頃は、
恥ずかしがっていた子が、今や率先してアイデアを出して皆を発奮させる存在になっていたり、
回転が速く、皆をコントロールしてしまいがちだった子が、周りをよく見てそれぞれを活かすストーリー構成をする頼れる存在となっていたり、自分のアイデアに自信がなく様子を窺ってばかりいた子が、物語を展開させる明確なキャラクターで登場し、皆を翻弄する存在になっていたり・・

ちなみに、先日の「中学生クラス」最終日は、自分達でお互いの成長を讃え合っており、
彼らにとって、「インプロ」が欠かせない日常になっていることが伝わってきて、この上ない幸せを感じました。


そんな彼らを中心に、今春、「中高生クラス」が誕生します。
「JKになったら、もっともっと凄いインプロをつくる!」と意気込んでいる女子達もいますので(笑)、
是非、今年の発表会を楽しみにしていてください。

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<次回中高生クラス>
日時:4月29日(土祝)12:00~14:00
http://www.improjapan.co.jp/2017/03/21/youth/



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